路線価 4年ぶりに下落
・国税庁は、相続税や贈与税の算定基準となる2009年分の路線価を発表しました。
・全国約37万地点の標準宅地の平均路線価は1㎡当たり13万7千円と前年を5.5%下回りました。
・標準宅地の平均路線価が下落したのは平成17年以来4年ぶりです。国税庁の路線価は国土交通省が毎年公表している地価公示の約8割が目安といわれていますが、今年3月に公表された平成21年地価公示では全国全用途の平均地価が3年ぶりに下落していました。今回の路線価はこれに連動したことになります。
・昨年9月の米大手証券リーマン・ブラザーズの破綻をきっかけに金融市場が混乱し、不動産投資が激減したことが地価を押し下げたとみられています。
・圏域別にみると、前年まで3年連続上昇していた3大都市圏が、東京圏6.5%、大阪圏3.4%、名古屋圏6.3%といずれも下落しています。特に東京圏と名古屋圏は前年10%を越える上昇を示したことの反動もあって、大きな下落になりました。また、その他の都道府県庁所在地でも上昇したところはなく(39都市が下落)、今回は都市部の地価落ち込みが顕著に表れた格好です。
・ちなみに、路線価日本一は今年も東京都中央区銀座5丁目の銀座中央通り(24年連続)。ただし、その路線価は前年の3,184万円から3,120万円と10年ぶりに下落しました。
参考URL 平成21年分の路線価等について