皆さんは年末年始をどう過ごされますか?

ふるさとへの帰省、ゆっくり温泉旅行やら思い切って海外で羽根を伸ばす方もあるでしょう。

ちょっと昔話をすると、
私のサラリーマン時代は、12月30日が御用納め。
大掃除の後、夕方から職場でビールが配られて、軽く一杯飲んで解散。
そのまま東京駅に向かい、
その日の夜の新幹線で大阪に帰省したものです。

当時はまだ身軽な独身だったので、身ひとつで新幹線に乗りましたが、
大きな荷物を抱えて、赤ん坊を連れた家族持ちは大変だと、
他人事ながら思ったものです。




サラリーマン時代の最後の2年間ほどは、
外食関係の関連会社に出向していました。

この会社では、当然ながら年末年始は書き入れ時なので、
現場のお店には休暇などありません。

しかも大晦日はオールナイト営業をしていて、
幹部が手分けして店を巡回訪問する習慣になっていました。
そして元旦の明け方に、明治神宮に集合して初詣をして解散。

それまでの大晦日といえば、
家でのんびり紅白なんか見ていた私には、
ちょっとしたカルチャーショックでした。
でも考えてみれば、サービス業というのは、
世間の人たちが遊んでいるときにしっかり働いて儲けさせていただく仕事なので、
当然といえば当然のことです。

さて、今の私のお客様にもさまざまなご商売の方がおられます。

居酒屋やレストランなどは、お店によっては正月休みなし。
また、生き物相手の酪農や養鶏場も、年末年始は関係なし。
金融機関は30日で店じまいですが、
食料品店などは大晦日の遅くまで営業しておられます。

この時期、私たち税理士は、
関与先の年末調整に忙殺されます。
官庁や大企業は早々とボーナスも出たでしょうが、
大晦日ギリギリに、
資金繰り表とニラめっこしながら、
正月の餅代(ボーナス)を支給される工場などもあります。

こんな仕事をしていると、
社会の隅々まで見えてきたりするものです。